マグネ部品も「ギガキャスト」、車載ディスプレー狙う日本製鋼所が世界最大の射出成形機を初出荷

　超大型機械で一発成形──。日本の製造業に新たな加工法の波が押し寄せている。米Tesla（テスラ）が実用化で先行し、トヨタ自動車が開発中の「ギガキャスティング（ギガキャスト）」は、「ギガプレス」と呼ばれる超大型ダイカストマシンによる大物アルミダイカスト製部品の成形法として一躍注目を集めている。アルミニウム（Al）合金製部品で進むこのギガキャストの流れが、マグネシウム（Mg）合金製部品の成形にも波及。その波にいち早く乗ったのが日本製鋼所だ。